撮影が終わりレンズを片付けていると、後ろからジャケットの裾を引っ張られた。
「リョウちゃん」
振り向くと、カレンが神妙な面持ちで俯いている。
「ちょっと話したいの」
撮影後のスタジオは数十人のスタッフが慌ただしく行き交っている。
誰にも気付かれる事なく俺たちはスタジオを抜け出した。
薄暗い廊下には誰もいない。
が、カレンは更に奥へ奥へと俺を連れていく。
そんなに早足で歩いて腹の中の赤ん坊に障りはないのかと心配になった頃、廊下の端に突き当たった。
「話って?」
「うん……」
振り返った彼女は撮影中とは打って変わり、何とも頼りない表情だ。
「あのね、あたし……不安なの、すごく。ちゃんとこの子の親になれるのかなって。怖いの」
そう言ったカレンは、ひとつ涙を零した。
「リョウちゃん」
振り向くと、カレンが神妙な面持ちで俯いている。
「ちょっと話したいの」
撮影後のスタジオは数十人のスタッフが慌ただしく行き交っている。
誰にも気付かれる事なく俺たちはスタジオを抜け出した。
薄暗い廊下には誰もいない。
が、カレンは更に奥へ奥へと俺を連れていく。
そんなに早足で歩いて腹の中の赤ん坊に障りはないのかと心配になった頃、廊下の端に突き当たった。
「話って?」
「うん……」
振り返った彼女は撮影中とは打って変わり、何とも頼りない表情だ。
「あのね、あたし……不安なの、すごく。ちゃんとこの子の親になれるのかなって。怖いの」
そう言ったカレンは、ひとつ涙を零した。

