スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜

撮影日はあっという間にやってきた。


駆け寄ってきたカレンは、三年前より幾分親しみやすい印象になっていた。

洗練された都会的な雰囲気が薄まったのは、守るべきものが出来たからか。

大きく膨らんだ腹が嫌でも目に入る。


レンズ越しに見つめ合った時、初めて気が付いた。


俺の中で彼女は過去なんかじゃなかった。



爆発的に膨らむ想いから
全然、全然逃げきれない。



「もうちょい首傾げて。腰ひねって」



情けなくて泣けてくる。

こんな形で再会するんなら、二度と会えない方が良かった。



「……綺麗だ。」



閉じた瞼の裏側で
君は何度だって俺の部屋を去っていく。