本当は気が付いていた。

でも認めてはいけないような気がした。




……あなたが好きです。




胸の中だけで呟いた言葉は、あぶくのように弾けて消える。



久しぶりの恋は、終わりのない旅に似ている。


きっと、いつまでも
どこにも辿り着かないから。