【短編】真夜中の王子





「ん?予備校一緒なんだよ、城田雅也(シロダマサヤ)って知らね?」



「あっ」




思い出した…


すごい頭いい人だ。




「それより、女一人でこんな暗い道通って何考えてんだよ」



「ごめんなさい…」




さっきの出来事を思い出すと怖くて泣きそうになった。



「泣くなよ、早紀」




名前を呼ばれて驚いて涙も止まった。



「あ、止まった?」




そう意地悪く笑う彼。




ドキドキが中々止まらなかった。