動揺しながらも近づく男。 「ここにいろよ?」 それだけ言って彼は立ち上がった。 あたしはこの後の事が想像できなくて頭を抱えて座り込んだ。 するとポンと頭を触られた。 顔を上げると彼がいた。 「大丈夫、もう来ないから」 安心しきってあたしの目から涙が溢れた。 「泣くなよ、日野」 彼はクスクス笑いながらあたしを宥める。 「ぅぅ…なんで名前知ってるの?」