俺の手で、羽瑠を別の色に染めるだなんて
最高に気分がいい
見た事のない羽瑠の顔
聞いた事のない羽瑠の声
触れた事のない羽瑠の肌
感じた事のない羽瑠の温もり
全てを俺の中に閉じ込めて、一緒に全てを無に還す
至高の最期
最期まで羽瑠は美しかった
最期まで俺は卑劣な人間だった
それでも、いや、だからこそ
卑劣だからこそ、綺麗なものに手を伸ばした
後悔はしていない
でも、罪悪感は残った
最期までこんなお兄ちゃんでごめんな
地獄でも一緒にって言ったけど、あれは嘘だよ
羽瑠なら、きっと天国に行ける
次生まれるときは、俺みたいな下衆に捕まるなよ
それじゃ、さよならだ
永遠に。