彼はミルクティー依存症

なんだ、この展開……







名前を呼んでほしいと強請る彼を無視して未だに触れたままだった背中の手をミルクティーに伸ばす



「返してほしい?」


ミルクティーの飲み口に口をつけながら横目で私を見る岡崎 零



「岡崎くんそれ、あたしの」



「うん、うまかった。


零って言ってみ?」



一口、口に含み味わうようにミルクティーを飲み込んでからニヤリと目だけが笑う



「もう、残り少ないからあげるよ」



ミルクティーに伸ばしていた手を引っ込めようとする



岡崎零のミルクティーを握っていない方の手があたしの手を掴む


「うまかった、ありがとう


おかげで生き返ったよ」



そう笑いながらあたしの手にミルクティーを持たせる



「どういたしまして…」


ミルクティーを受け取って、すぐさま手を引っ込めようとする


受け取ったあたしの手を岡崎零は両手で包み込み

上目遣いでトドメの一言を言った