「着いたよ」 声をかけると、水城くんは一度経験しているからか、特に動揺は感じられないが草部さんと留衣くんがひどい。 あ、焔さんは相変わらずの無言だ。 「梓ちゃん!!【瞬空】出来るの!」 「うん」 「すご〜い!!流石、麗華ちゃんだ〜」 ギュッと留衣くんの腕が腰に回って、後ろから抱きしめられた。 背中に感じる、温もり。 どこか落ち着くのは、どうしてだろうか。 「麗華ちゃん〜お部屋行こっ」 「うん、そうだね」