「へー、梓って笑うのな」
「失礼ですよ、せんせー」
「へーい。あ、そろそろ行け。時間厳守だからな」
そう言われて、時間が9時59分になっていることに気がついた。
「そんじゃあ」
そう言って、先生は出て行ってしまった。
「じゃあ、個々で行こうか。じゃあ、お先にねー!あ、梓ちゃん、お喋りいっぱいしようね♪【瞬間移動】」
そう言って、草部さんが居なくなる。
「じゃあ、私も。【瞬空】」
「へー、麗華はもう【瞬空】が出来るのか…。」
そう、誰かが呟いた。この呟きに誰も…誰も気がつかない。
今思えば、これが悲劇の始まりだったというのに…。

