「梓さん、教室行くぞ〜!」



「あ、はい!手、繋いでください」



先ほどとは違い、ギュッと握ってきた水城さんにちょっと笑いを零した。



「【瞬空】」


そして、私たちは職員室から消え、Sクラスへと向かった。



パッとまたまた、あっという間に着き、教室の前で思わず、立ち尽くした。


【瞬空】失敗したか…?


とさえ、思ったほどだ。目の前には…自動ドアが設置されていた。


ドア上のプレートにはきちんとSクラスと書かれているのだが…。




信じられない。贅沢すぎやしないか…?