水城さんはゆっくりと振り返った。 「なに?」 「魔法…使わないんですか?」 「ま、魔法…?あは、あはははっ!」 よく分からないが、笑い出した。何かおかしい事言っただろうか。 「はーはー。梓さんの言う通りだな。【瞬間移動】しよっか」 「…【瞬空】をしませんか?」 移動魔法には、2つある。 移動魔法は魔法の中でも、高度な魔法の1つだ。 その中で、水城さんが言った方の移動魔法は道が遠いと、時間は倍かかる。 遠いと同じ時間で行けないのだ。