サリフウリ魔法学園と神の子

ホッと息を吐いた、水城くんを見て首をかしげる。


何が心配だったのかな…?


不思議だ…、謎だ。



「兄妹なんだ!へぇー、意外!蓮がさーやたら、むぐっ!」



「え?なに?」



「な、なんでもない!」



「え、う、うん」



なんか、あるのは分かったが、聞かない方がいいのだろう。


それよりも早めに対処すべき、事がある。



「…藍斗。ちょっと…」



ちょいちょいと、手招きして呼ぶ。



「なんだよ…ったく」



「あのさ、多分敵にバレちゃったんだと思う」



きょっとーんとした、藍斗にイラッとしてギロッと睨むと、やっと分かったようで、「あぁ」と返事を返してきた。


この際、本当に理解しているかは問題じゃない。


多分、私が原因で水城くん等の顔は、敵に知られてしまっただろう。


仲のいい友達と見られているはずだ。


私を呼び出す、などの時に水城くん等は人質になりかねない。



「どうすべきだと思う?」



「…MTKに入れちまえば?なかなか使える奴らなんだろ?いいんじゃねぇの?」