「…何が起きているのか、定かではありませんが、敵は全て私を狙っていると踏んでいいと思います」
「…………」
報告を終えると、長い沈黙ができた。
「…麗華。この事に対して、思い当たるところは?」
「ありません」
「…麗華…と何かが動いている…しばらく気を付け、また何かあれば報告を」
「えぇ」
失礼しました。そうして、出た後。
ギュッと凛斗が抱きついてきた。
それをあやすように、背中を叩いていると楓花が聞いてきた。
「そう言えば、麗華と凛斗くん、藍斗くんの関係って…?」
ビクッと大きく肩を揺らした。
のは、水城くんだった。
「当たり前だろ、カレカノに決まっ…」
すぐさま、バカな事を言いかけた藍斗の言葉を遮り訂正する。
「何言ってるの!私達は兄妹だよ。ちょっと、仲の良すぎる兄妹かな?」