玄関に入ると、いきなり人が出てきた。


赤い髪の少女だ。



「あー!!もう、お帰りですか!?梓様」



ギュッと抱きついてくる、この子はエマ。


エマの赤い髪を撫でてやる。



「エヘヘ〜」



と幸せげな声を発した。


そして、そっと私から離れて絶対零度の極寒の眼差しを私の後ろに、送る。


この極寒の眼差しは、私に向けられているわけでは無いのに、寒気が来る。


それぐらい、怖いのだ。



「……水城様方、なんの御用です?」



うわっ!態度が全然違う…。