脅して、魔界へ返させた。



「麗華っ」



実里と帝の叫ぶ声が聞こえて、振り返るとすぐに帝に抱きしめられ、実里が私から刀を奪う。



「麗華、怪我どうだ!?」



「まあまあ、痛い」



「麗華っ!刀をリボンに戻せっ!」



「はぁっ…はぁ…早紀がリボン…に口付ければ、……戻る…」



ダメだ…どんどん、足から崩れていく。


大方、切られた足に毒でも塗ってあったのだろう。



「んなっ!麗華っ」



もう足に力が入らず、帝に体重を預ける。



「麗華、リボンを着けるからな!安心して、気絶しろ!」



リボンが髪に結ばれ、羽はあっけなく消え去り髪は元に戻った。



「はぁっ…ご、ごめんね…」



そして、帝の腕の中で私は眠る様にして、気絶したのだった。