私が通う黒鮫中学校はまぁまぁ有名な学校。

朝8時30分には登校しなければならない。

今は登校中。

「「おはよーー!!!!」」

こんな朝からそんな元気な挨拶しなくてもいいじゃない!

「おはよう。鏡花、鏡疾」

ダッシュしながら挨拶をするこの双子

ゆっくり歩けばいいんじゃないの?って思うのは私だけ?

「ねぇ美琴聞いて!!
鏡疾ってば私のプリン食べちゃったの!!
楽しみにしてたのにぃ~」

「はぁ?!そんなの食べねぇ鏡花が悪いんだろ!!
俺は自分の本能に従ったまでだ!」

また始まった。

双子の喧嘩は毎朝の日課ともいえる。

「まぁ落ち着きなさい。
鏡花は自分のモノには名前を書く!
鏡疾は人のものを取らない!
分かったわね?」

シュンとする2人を見て満足する私。

私は二人の手を引っ張って

「ほら、早くしないと遅刻するわよ?」

「「うん!」」

2人の声が綺麗に重なる。

ニッコリと笑う2人に私も笑い返す。

こうしてまたあたらしい1日が始まる。