どうして好きって言えないんだろう

季梨side





小さな声で呟いた





「どうして好きって言えないんだろう。」





どうして、好きの、たった二文字が言えないんだろう。




「こんなにも澪李が好きなのに。」





気づけばボロボロ落ちる涙。





「っ。香澄ちゃんのっ。彼氏だって、ひっく。分かってても好きなのっ。」





そこまで言ったら、力強く抱きしめられた。





「誰が香澄の彼氏だよ。
俺の彼女はお前、季梨だし、季梨の彼氏は俺だろ?

勘違いしてんじゃねーよ。」