「………久しぶり。澪李。」





なんとか声を振り絞った。




「あ、あぁ。」





「暑いからとりあえず車乗ろう!」





香澄ちゃんに言われて車に乗り込んだ。





「キャリーケース、後ろにするか?」





「あっ、大丈夫だよ。」





だって、私の隣は空くでしょう?





そう思ってたら





「キャリーは後ろ乗せないと私が座れない!」





って言った香澄ちゃん。





どうして?澪李の隣に座れば良いのに…。