「ああ…だれかさんの恋路の邪魔はしないから安心しろ!!」


付け加えれたへらず口にカチンときてますます頬を膨らました。


「私が誰を好きなのか知りもしないくせに!!」


「ふうーん、じゃあ誰が好きなんだよ!!」



突然、切り返された言葉に私は思わず……それは……と口をつぐんだ。



「偉そうな夢みてるわりには好きとかはっきりいえないんじゃ話にならないんだよ!!」


小馬鹿にされながらなじられつづけている間にタクシーは私の住むマンションへとたどり着いた。