周りを気にしながら挙動不審に声を潜めて尋ねる私にはお構いなしに織乃は私にスマホをつきつけた。
「婚活もパーティーとかツアーとか…個室なんてのも様々あるみたいだし…!!
自分の条件にあったとこに申し込んでいってみるのもたまにはいいかな?って思ってさー!!」
彼女のスマホに表示された婚活のイベントをさりげなくみながら私はごくりと喉を鳴らした。
確かに……職場とかだと段々出合いの場も少なくなってきたし…親はうるさいし……でも恋はしたい……!!
「個室とかなら問題なくない?
個室で婚活ってちょっと興味深いよー!!
毎回、美味しいランチの時間にあんたの愚痴きかされるのも飽きてきたとこだしさー!!
いってみよーよ!!個室婚活!!」

