「おはよう!諸君!今日も元気かね!?」

教室のドアを開けてすぐに、教頭先生の真似をしてクラスメイトに挨拶。
といっても、この時間は親友しか来ていない
だからこんな恥ずかしい事できるんだけどね



「またやってるよー 見てるこっちが恥ずかしいわ」


親友の沙織。中学校からずっと仲良しで、私のお姉さん的存在。
髪は茶髪で可愛いパーマ。制服の着こなし方も可愛くて、メイクもバッチリ★
性格は明るく、以外にしっかり者さん。裏表なく、誰に対しても公平に接する
 だから、沙織の悪口は聞いた事が無い



こんな良い親友がいる私は、樹莉。
皆を楽しませるのが大好きで、何より自分の長所は友達思いなとこだと思う。
真っ黒の長ーいストレートの髪が特徴で、さっぱりしてる性格。


現在高校一年生。8月真っ只中。 夏休み中。
なのに何故学校に来てるかというと・・  勿論補習。
自慢じゃないけど、今回のテストで私と沙織は一桁をとった。凄い事だよね!



「あーぢぃーよぉー・・ てか補習組みあたしらだけじゃーん」

「皆今回よかったらしいよー 私全然ちんぷんかんぷんだったけど」



教室を見回すと、私達以外誰もいないし、くる気配さえ無い

用意されていた課題プリントを見るたびに 頭痛がする



「せめて会議室でやらせてほしいね、」

「窓開けても風こないし・・ もうやだぁー!!」



どんなにわがままをいっても この現状はどうにもならない。
そうこうしてる内に、時間は段々と過ぎていく