「何なんだよ・・・何で・・・!」


泣き叫んでいるお兄ちゃん。


その手に握られていたのは、髪の束・・・


ただでさえ精神的に落ち込んでいるのに、何でこんな一気に苦しめるの・・・?


神様・・・


「お兄ちゃん大丈夫!薬のせいだから!
大丈夫だよ・・・」


私にできること。


それは、ただお兄ちゃんの肩を抱いて、落ちつかせることだけ・・・


こんなに苦しんでいるのに、私にはたったこれだけしかできないなんて・・・