・・・よし、笑美は行ったな。
笑美が出て行ったことを確認して、引き出しから便箋と封筒を取り出した。
これって、やっぱり用意しといた方がいいのかな?
あとで後悔・・・
できないけど、したら嫌だし。
「お兄ちゃん、先生が薬くれたよ~」
うわっ、帰ってきた。
ヤバいヤバい・・・
「えっ、どうしたの?そんな格好して・・・」
「いや・・・ちょっと運動してたんだ。
最近動いてないから体が鈍っちゃって」
「さっきまでトレイに顔突っ込んでたくせに・・・
まぁ、いっか!
はい、これ飲めば少しは気分もよくなるだろうって」
「サンキュ!」
危ない危ない。
もう少しでバレるところだった。
「お兄ちゃん、何か隠してる?」
ブハッ!
薬飲むために口に含んでいた水を一気に吹き出してしまった。
なんで笑美にはわかるんだ?
もしかしてこいつ・・・
超能力とか持ってんのかな?
「わぁ、豪快!どうしたの?大丈夫?」
そんなはずないか・・・
たまたまだよな。

