「よし、忘れ物ないね?じゃあ帰ろっか」
「はーい!」
時間が経つのは早いもので、もう帰る時間。
「笑美ちゃん、結局見つけられなかったね」
「はい…でも、大丈夫ですよ。私たちがいれば!」
「そうね♪」
四つ葉のクローバーは見つけられなかったけど、それよりもずっと、自分たちの心の中でその思いが深まった気がする。
「ん?」
「なんのことだ?笑美、るな」
前を歩いていた男の子2人が不思議そうに振り返った。
「「何でもない!」」
「えーなんだよ女たちで盛り上がって〜」
拗ねたようにそっぽを向く2人を見て、るなさんと笑った。

