「ゆーうき!」
「おぉるな」
海から上がって、砂浜でのんびりしてたら、るながそばに来た。
「隣、座っていい?」
「おう、いいよ」
オレたちの間に、自然と沈黙ができる。
そういえば・・・
「あのさ、この前言いかけたことって何だった?」
「あぁ、あれは・・・」
少し、変な間があいた。
もういいよって言おうとしたそのとき・・・
「私、勇生が好きっ・・・」
一瞬、波の音も、みんなのはしゃぐ声も、何もかも聞こえなくなった。
「え、るな・・・?」
「昨年から、ずっと好きだったの。
でも、なかなか言い出せなくて・・・」
小刻みに震えながら、勇気を出して伝えてくれたるなは、とてもかわいいと思った。
もう、オレの答えは決まっている。
「ごめん・・・
オレは、お前を幸せにできないよ。
病気、またいつ再発するかわからない。
だから、ごめん」
「それでもいい!
幸せにしてくれなくてもいいの!
勇生のそばにいれるだけで十分だから・・・
だから・・・」
すごく必死な表情。
幸せになれなくていいなんて…
こんなにもオレのことを思ってくれていたんだな。
「るな、自分で自覚してないかもしれないけど、お前結構モテるんだぞ?」
「そんなこと・・・」
「そんなことあるんだ。
オレみたいなのと一緒にいたら、お前の人生をめちゃくちゃにしてしまう。
だから、ごめん・・・
でもるな、オレを好きになってくれて、ありがとう」
これは全て、オレの本心。
・・・・・・泣かせてごめんな。
「びっくりさせちゃったね。
でも、伝えられただけで十分・・・
勇生、これからも友達としてよろしくお願いします」
「うん、こちらこそ」
オレを好きって言ってくれる女の子がいた。
それは、これから先、何年経ってもこの子だけ。
オレは今、すごく幸せだよ。

