そして休憩も兼ねた自由時間。

マリーさんはあたしに話しかけるかと思っていたけど、彼女はそうはせず、一人でフラりとどこかへ行った。

あたしはそっと後をつける。

彼女は一番高い所へ行く階段の前で目の前の塔を眺めていた。

そして鞄から写真と昨日落としたハンカチを取り出し、涙を浮かべる。

何をしているんだ?

「I'm sorry.I'm sorry...」
彼女は泣きながらそう言った。

まさか……?