私には天敵がいます。
背が高くて金髪で
イケメンだかなんだか知らないけど
他の人よりちょっとばかし小さい私に
いつもちょっかい出してくる
かなーり鼻につくボケなす。
そんでもって
私の心が読める
すげぇムカつく野郎です。
「おい、ピーすけ!お前は今日も小さいなぁ〜!」
「うっさい金髪!ハゲろ、毛根枯れ果てろ!」
「黙れ!いいから早く一緒に学校行くぞ!」
「今日もちゃんと警備しろよ、金髪警備員。」
「よしっ!今日から登校時には必ず手をつなぐことにするぞ!」
「はぁ〜!?何それ!超ぉ〜意味不明!キモっ!」
アイツはいつも勝手。
勝手にいつも私を助ける。
勝手に私を喜ばせて
勝手に泣かせる。
アイツは
私の隠した涙も
強がりも
全部知っている。
そんな彼は
最高の天敵です。
そして…
私にとっての
最高のヒーローです。
ーENDー

