俺と僕と私が恋する日




ードンドンっ!!!!



「ピーすけ!ピーすけ!」



突然
ドアを叩く音と一緒に
アイツの呼ぶ声が聞こえた。



「いるんだろ!?ピーすけ!いたら返事しろ!」



「…ぐすっ…なんで…?なんで分かったの…?なんで…助けになんか来たの…?」



私は涙が止まらなかった。



またアイツが…
アイツが助けに来た。



「バカ!ピーすけのことなんか、全部分かってんだよ!ったくー、最初から素直に助けてって言えっつーんだよ!」



「…ぐすっ、ありがとう…。ごめんね…。」



「今助けてやるからな!ほら、危ないから下がってろ!」







ードガぁーっン!!!!



アイツが思い切りドアを蹴破り
私に光が差した。



「ピーすけ!大丈夫だったか?!ケガしてないか?!」



「…ぐすっ…ぐすっ…えーん…怖かったよぉ〜…。」



安心したら
急に体が震えてきて
思わずアイツに抱きついた。



「あー、怖かったな。よく一人で頑張った!お前は偉いなぁー。よしよし。」



アイツはそう言いながら
ずっと頭を撫でてくれた。





「それにしても…俺、女子トイレに入っちまったよ。このドアも…どうしような…?笑」



「…ぷっ。ちょっと笑わせないでよ!」



「…ピーすけ…。俺はお前に言わなきゃいけないことがある…。」



「…?」