そしてある日…
放課後
トイレに入り
出ようとすると…
ーガチャガチャ
「えっ?何これ!?」
ドアが開かない…。
ーガチャガチャガチャガチャ!!
やっぱり開かない…。
嘘でしょ?
閉じ込められた…。
すると
急に天井が暗くなった。
…と思ったら
ーバシャアっ!!
上から大量の水が
降ってきた。
そして
キャハキャハと
女の子たちの笑い声がする。
「あんたさー、カッコ良い二人にチヤホヤされて、調子乗ってんじゃねぇぞ!!私の王子様に…彼に手出したら許さないから!!」
私は訳もわからず
再びドアを開けようとしたけど
やっぱり開かない…。
私はびしょ濡れのまま
トイレに閉じ込められた。
はぁ〜…なんかもう…ヤダ。
なんで?なんで私なの?
アイツのせいだ…
アイツさえいなければ…
私はこんな思いしてなかった。
私は一緒にいたくないのに
アイツはいつもついてきて
簡単に私の頭撫でたり
いつもピーすけ、ピーすけって
しつこいぐらいに呼んできて
正直
平気なフリしてても
本当はこんな毎日が
とっても辛くて
だけど
そんなとき
アイツはいっつも
私の心の中を読んでるみたいに
突然現れて…
ヒーローかよ、本当…。
アイツのこと
大嫌いなのに…
大嫌いにならなきゃいけないのに…
どうしよう…
心の中ではアイツに
「助けて」って言ってる。
そんな風に
アイツのことを考えていたら
自然と涙が出てきた…。
「お願い…助けて…。」

