「有栖川グループってあの…。」





「そのブランド、知ってるわ。」






お父さんとお母さんが呟く。





「本日まで副社長を兼任してましたが、今はただの一<イチ>デザイナーになりました。私は羽華さんをミューズ…つまり自分の創作意欲を掻き立ててくれる愛する人としてプロポーズしたいです。お二人にそれを認めてもらいたく、来ました。」