新学期、新クラスの名簿に僕達の名前が同じ列に並ぶことは無かった。
「 はな・・・れた?」
あんなに神頼みして、自信満々だった分、落ち込み具合が半端なかった。
今にも死にそうな目をしてる。
ーまだ、バレンタインのお返ししてないのにな
ーまだ、おすすめの本を貸してないのにな
ーまだ、まだいっぱい・・・
しかし、ここは現実世界。魔法でクラスを変えたりすることなど出来ない。
分かってるよ。そのぐらい。僕はそんなに馬鹿じゃない。所詮、ただの元クラスメイトじゃないか。女に感情なんて持たないって、同情なんかしないって決めていたじゃないか。
なのに無駄に気になって、ソワソワして。女々しいよな。自分でも思う。でも...
今更後悔なんてしても遅い。
馬鹿なのは僕だ。もっと早くから彼女と話せばよかった。周りの目なんて気にするほど僕は人気じゃないのに。初めての会話だって、全部彼女からだった。
きっとこの先もそう。僕は彼女のクラスに行く勇気もなければ、ましてや話しかけるなんてことはきっと出来ないだろう。
ほんと意気地ないよな・・・
本当に馬鹿だ。
ほんの少しの間。
ほんの刹那な出来事。
大事に触れないと壊れてしまいそうな、か細くて短い思い出。
きっともうこんな出来事は一生ないだろう。
たった1ヶ月の短い青春。
でも僕の心には大きく染みた。
上を向くと真っ向な青空が僕を照らしていた。
「 青い空・・・春だな」
落ち込んでいるなんてらしくない。
僕はそっと呟いて歩き始めた。
ありがとう、
彼女がいるはずの後ろにささやいた。
「 はな・・・れた?」
あんなに神頼みして、自信満々だった分、落ち込み具合が半端なかった。
今にも死にそうな目をしてる。
ーまだ、バレンタインのお返ししてないのにな
ーまだ、おすすめの本を貸してないのにな
ーまだ、まだいっぱい・・・
しかし、ここは現実世界。魔法でクラスを変えたりすることなど出来ない。
分かってるよ。そのぐらい。僕はそんなに馬鹿じゃない。所詮、ただの元クラスメイトじゃないか。女に感情なんて持たないって、同情なんかしないって決めていたじゃないか。
なのに無駄に気になって、ソワソワして。女々しいよな。自分でも思う。でも...
今更後悔なんてしても遅い。
馬鹿なのは僕だ。もっと早くから彼女と話せばよかった。周りの目なんて気にするほど僕は人気じゃないのに。初めての会話だって、全部彼女からだった。
きっとこの先もそう。僕は彼女のクラスに行く勇気もなければ、ましてや話しかけるなんてことはきっと出来ないだろう。
ほんと意気地ないよな・・・
本当に馬鹿だ。
ほんの少しの間。
ほんの刹那な出来事。
大事に触れないと壊れてしまいそうな、か細くて短い思い出。
きっともうこんな出来事は一生ないだろう。
たった1ヶ月の短い青春。
でも僕の心には大きく染みた。
上を向くと真っ向な青空が僕を照らしていた。
「 青い空・・・春だな」
落ち込んでいるなんてらしくない。
僕はそっと呟いて歩き始めた。
ありがとう、
彼女がいるはずの後ろにささやいた。

