昨日の出来事は夢じゃなかった。
朝起きると、机には彼女に貰ったチョコがあった。ピンクの可愛い包装紙で、中には白と黒のトリュフチョコが3つづつ入っている。
朝ごはんに食べた。
ゆっくり味わいすぎて遅刻寸前になってしまったけど、とても美味しかった。今までの中で一番。ゴ○ィバよりも旨いんじゃないかと思った僕の舌は味音痴なのだろうか?
「 ありがとう、おいしかったよ」
学校に着くと僕は彼女に言った。
言っておくがこれは自分から話したことにカウントされないからな。
お礼、という人間として当たり前の行為をしただけだからな。変な意地を張る僕。約束は必ず守るタイプだ。
「 そう、よかった」
一見冷たいような一言だけど、安心したような表情。
「 ...食べてくれたの、君だけだよ」
ボソッと言った彼女の言葉に僕はドキリとした。
あの後、結局彼女は誰とも交換出来なかったんだ...
彼女はどんな気持ちでチョコを持って帰ったのだろうか。あの時、遠忌せがま如く全部貰えばよかったのだろうか。いや、そんな図々しいことを僕が出来るはずない。
ああっもう、だからそんな切なそうな顔するなって。
もやもやして、いらいらする。
僕は彼女が苦手なのだろうか。
いや、それはきっと違う気がする。
「 残り物でいい。僕にちょうだいよ、キミにそんな顔は似合わない」
気付いたら口に出ていた。素直じゃない、僕の心の声。
彼女は一瞬おどろいた顔をしたが、ふっと笑い、ありがとうと言った。心なしかその瞳には涙が少し溜まっていた。
朝起きると、机には彼女に貰ったチョコがあった。ピンクの可愛い包装紙で、中には白と黒のトリュフチョコが3つづつ入っている。
朝ごはんに食べた。
ゆっくり味わいすぎて遅刻寸前になってしまったけど、とても美味しかった。今までの中で一番。ゴ○ィバよりも旨いんじゃないかと思った僕の舌は味音痴なのだろうか?
「 ありがとう、おいしかったよ」
学校に着くと僕は彼女に言った。
言っておくがこれは自分から話したことにカウントされないからな。
お礼、という人間として当たり前の行為をしただけだからな。変な意地を張る僕。約束は必ず守るタイプだ。
「 そう、よかった」
一見冷たいような一言だけど、安心したような表情。
「 ...食べてくれたの、君だけだよ」
ボソッと言った彼女の言葉に僕はドキリとした。
あの後、結局彼女は誰とも交換出来なかったんだ...
彼女はどんな気持ちでチョコを持って帰ったのだろうか。あの時、遠忌せがま如く全部貰えばよかったのだろうか。いや、そんな図々しいことを僕が出来るはずない。
ああっもう、だからそんな切なそうな顔するなって。
もやもやして、いらいらする。
僕は彼女が苦手なのだろうか。
いや、それはきっと違う気がする。
「 残り物でいい。僕にちょうだいよ、キミにそんな顔は似合わない」
気付いたら口に出ていた。素直じゃない、僕の心の声。
彼女は一瞬おどろいた顔をしたが、ふっと笑い、ありがとうと言った。心なしかその瞳には涙が少し溜まっていた。

