「よし、こんなもんだろ」
と一息つく、俺ことワイトは薪割りをしていた。
戦争が終わって何事もない平和な日々が続いていた。
「よーし!そんなもんでいいだろ!休憩しよーか!ワイト!」
と野太い声で俺を呼ぶのは祖父のフェルトじいちゃん、俺はフェル爺って呼んでる。
俺の家庭は祖父と僕の二人で暮らしている。父と母は俺を産んですぐ死んてましまった。父は騎士で王国の精鋭部隊だったらしく、母は鎮魂士だったと祖父から聞いている。
鎮魂士とは、魂を神のところに送り出すといった、いわゆる霊媒師的な役割の人だ。
「そういえばワイトはもう18歳だったな、もうそろそろ神生契約の歳だな」
天界に住む僕ら神人類は18になると神様か生物と契約しなければならない。
誰と契約するかは自分では決められず、その時にわかるらしい。
「来週で18歳か、正直そんな気がしないよ」
「もうワイトはそんな歳なんだな、立派な大人になったもんだ」
と、目を涙でうるうるさせるフェル爺に、
「もう、やだなぁー、そういう時は笑って送り出してくれよ」
「そうだなー、悪い悪い、来週に神生契約しにいこうか」
「わかったよ」
と俺は言った。
「さてもうちょっと薪割りして帰るか!」
「そうだね」
と薪割りをして家に帰ったら俺らだった。