思い出約束

「春花。」


「ん?」


俊くんは、花火だけを見ている。それに、つられ私も空をみた。



「ありがとな。」


「え?」


思わず、俊くんの顔を見た

「もう、黙っていなくならないから。」

…っ


「うん。」



俊くんの手が、私の手に
触れた。


ドキン


そっと手を握ってくれた。


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ねぇ俊くん。このときの、あなたの手はね、暖かくて心強くて、ほっとできた。


ほら。いまでも、思い出してみれば、ほんのり暖かくなってくるんだよ。