演劇部っ!

_愛美side





「あー…これって夢?」


「呼んだ?」

「優芽じゃない夢」


部室に入れば優芽とくだらないコントをし…
じゃない!バスケ部の中森昌也と…



「こないだの…!」


「どーも。瑞樹ともーしまーっす」


ピースをしながら挨拶してきた此奴は
空き教室で私にキスをしてきた奴…


「んで、優芽は部員見つけたの?」



昌也が優芽の肩に手を置く
2人とも長身だからモデルカップルみたい…


「まだ。でも候補はいるよ?向井地明日香」

「部長じゃん」


瑞樹が笑いながら答える


「俺だって部長だけど?」



昌也が文句あんのかって感じで瑞樹を睨みつける
怖い怖い…


「…えっと、練習は…?」


端の方に座っていた優斗が話しかけると
全員が一斉に優斗の方へ視線を向け
縮こまる優斗



「あー、じゃあ始めますか…えっと顧問はいないけど」


「三浦ちゃんいねぇの?つまんな。いつも女の話してくれんのに。」


瑞樹が言う


「え、えっとじゃあ三浦先生がネットから拾ってくれた台本、これからコピーするんだけど一冊あるからこれ皆に覚えて貰って…」


「え、これ一冊覚えんの?…だる」



優芽が言う


「まぁでも覚えないと演技できないし…」


「俺ずっとアドリブでやってんのかと思ってた。ロミジュリだっけ?」



瑞樹が言う


「アドリブもあるけどあれは基本台本かな…」

「腹減ったから帰っていい?」

「私も腹減った。帰りファミレス行かない?」

昌也と優芽が立ち上がる

「ちょっ、まだ10分も立ってないけど…」




こんなんで大丈夫なのかな演劇部・・・