「優斗!どこにいんの…」

いつの間にか優斗がいなくなってました。
休み時間、空き教室で寝てるのかと思い
近くの空き教室に入る。


「優斗ー?」

「誰だお前」

机に伏せて寝ていたであろう男がノッソリと起き上がる

「あ、えと…すいません今出ます」

扉に手を掛け教室を出ようとしたその時

_ダンッ

「え、ちょっ!」

扉に体を押さえつけられる。

「…お前ならいける。」

「はぁ!?」

世に言う壁ドンをされ
耳まで真っ赤になってしまう。

「ちょ、出ていくんでどいてください!」

「は?なんで。」


なんで!?こっちのセリフだよ…


「いやおかしいって言うか…まず貴方誰ですか!」

うん。私この人知らない。同じクラスじゃない確実に

「あー、んー、誰だろうな」


ダメだ話にならない


「とにかく抱かせろよ。」

「抱かっ…はぁ!?」

「うるせぇ女だなお前。」


確かにそうかもしれないけど…!
誰ですかまず。答えてください


「つべこべ言わないでさ。な?」


なにこのイケメン腹立つ。イケメンだから腹立つ


「嫌です!まず誰かも知らないし」

「言ったら抱かせてくれんの?」


あれ、なんかこんな会話どっかでした気が…


「無理ですから!もう授業始まるし…」

「んじゃこれでいいや」

「…んっ!?」

突然頭を引き寄せられ口付けされる

「ん、さんきゅな」

それだけ言って去って行く名も知らない人…


「…は?」


状況が全く掴めません