演劇部っ!

_優芽side



放課後新の家


「久しぶりに来た。新のお家」

「んで、用件は?大体予想はついてるけど。演劇部には入らないから」


言う前からバれてるって…



「新。私とお話ししよっか」

「お話とか、幼稚園生?」

「残念ながら高校生。新声優になりたいって言ってたじゃん?中学の頃」

「だから演劇部に入れって?無理無理。陰キャ部とか超ださい。」

「部長もいるし、美香もいる。」

「それでも変わりはない。」

「私からしたら今の新の方がダサいよ。中学のトラウマ引き摺って自分の夢諦めてさ?」

「…私はあんたらと違って優がいなかったらすぐ底辺に落ちるし、ダンス部に入って、人苛めて、それで今の地位にいるの。そんな奴が陰キャ部?笑えないでしょ。」

「新が苛められたらすぐに助けるよ」

「苛められる可能性がなくなった方がいいでしょ。」

「優が心配してた」

「それは優に謝るけど入るつもりはない。私が入ったところで愛美も優斗も嫌がるに決まってる。」




これは本当に入る気ないか…



「私はさ、新が本当は凄い良い子だってこと知ってるし、誰よりも演技に興味を持ってることも知ってる。それに新凄い良い声だし、私が見た中でもトップ争う程可愛いしスタイルもいい。そんな新が演劇部に入ったら寧ろ演劇部の株が上がるんじゃない?それに私達はまだ全くいじめられてない」

「それは優芽達だから。私が入ったらすぐに標的になる」

「でも新は強い。それは口とか精神面だけじゃないでしょ?」

「んー…」

「まぁでもゆっくり考えな。後、自分に自信持つこと。」




立ち上がれば部屋を後にする。やれることはやったけど
あとは新次第だな…