演劇部っ!

_優side


「昌也。」



セフレのことで悩むのはそうそうない。
…ストーカーされた時以外は

けど彼女の事で悩むことは多い


「ん?」

「相談あんだけど」

「え、相談とか言って飯に変なもん入れんなよ?」




俺をなんだと思ってんだ一途野郎



「あんさ、新なんとか説得して演劇部に入れてやってくんね?」

「…はぁ?」


すげぇ何企んでんだって顔されたけど
こう見えても彼氏だし、彼女を助けたいって思うのは普通


「何も企んでないよ。ただ新が演劇部入りたそうだったから」

「あいつが?ありえない。一番人目気にして生きてるやつだぜ?」

「中学の時演劇部に入りたいって言ってた。今がチャンスだろ。自分より上の奴らが演劇部入って、入れる機会は今しかないし」

「あー…優芽に言ってみる。俺が新に話しかけると毎回何故か蹴られる」

「一途な奴が嫌いなんだよ」

「もしかして新入ったらお前も入る?」

「勿論」


凄い嫌そうな顔された。心外だ


「何もする気ないって。」


…たぶん