演劇部っ!

_愛美side



結局皆帰ったし、三浦先生も来なかった。
このままじゃ廃部だし…あーもうせめてなんとかしろってのクソ顧問!



「愛美ちゃーん。」

「あ、新ちゃん…」


あーもうなんでいつも最悪のタイミングで出会うの!



「凄い嫌そうな顔だね。オーラからも滲み出てるよわかるよ私が嫌いな理由は。」



わかるんならやめてください。怒り通り越して呆れてます私は。


「ははは…新ちゃん部活は終わったの?」

「うん終わった。陰キャ部に部員一人とられた…いや副部長引っこ抜かれて、今日練習だってのに演劇部口実にしてファミレスでデート中の副部長がいなくてもしっかりやれたよ?」




にっこりと笑いながら一言も噛まずに発言する新…
目が笑ってないよ目が



私は苦笑いしながら新ちゃんを見つめる


「今日は柊君と一緒じゃないの?」

「他の子とホテルでも行ってんじゃない?」


このカップルのすごい所は平然と浮気を許すこと
いや寧ろ浮気だと思ってない所


「あ、そうなんだ…じゃ私はもう帰るね」

「えー、もう帰るの?…まぁいっか。あ、副部長盗んでった借りは返すからね?」



神様、いるなら助けてください今すぐに