ー葉月sideー

「葉月?大丈夫だよ...父さんがいるから」

車の中で父さんがそういった

《悪魔》この言葉が頭のなかで連呼される

緊張ぎピークに達したのか

意識がもうろうとしてきた。

嫌だ、今意識が飛んだらまた、あの夢を 

見るはずだ。 嫌だ...嫌だ......嫌......

私は意識を手放した。

『悪魔!』

お母さん?なんで?

あぁ、私はまたこの夢を見ているんだ

1年前のあの日に

私は先天性の虹彩異色症だった

お母さんは生まれた赤ちゃんの

目の色が違うことにショックを受けて

おかしくなっちゃったんだって

おばさんが言ってた。

生まれてすぐお母さんは私と一緒に

心中しようとしたらしいが看護婦さんに

止められたらしい。

それからも、母さんは何度も

私を殺そうとした。でもそのたびに

誰かに見つかり私は今日まで生きてこれた