「ごめんね」

そう、白い部屋の窓際で
哀しい声がひとつ転がった。


「...どうして、貴方が謝るの?
 私は平気だよ」

私の問いに、彼は何も言わずに俯いた。


__もうすぐ、私の命は終わるらしい。