中庭に到着すると、女の子は周りに人がいないかを確認して 「ずっと、橘先輩が好きでしたっ…。 良かったら、付き合ってくれませんか…?」 と、震えた声で言った。 この子は、俺が誰とも付き合わないって 知らないのだろうか。 それとも、知っていて自分に可能性がある と思って告白してきたのだろうか。 どっちみち、俺は断るんだけども。