「…で、ここでいいの?」 さっきから、ずっと俯いたままの女の子に話しかける。 「あっ、いや、ここじゃちょっと…。」 「んー、じゃあ中庭?」 中庭なら、人もそんなにいないだろう。 女の子も、賛成してくれたらしく 首をコクコク振っている。 とりあえず、中庭に向かおうか……。 廊下を歩き出した俺の後ろに、女の子は遠慮がちに着いてくる。 まぁ、だいたいこのシチュエーションなら 先の展開は予想できるけど…。