カラオケに行ってから2日後の昼休み、
一樹はかなり落ち込んで昼ご飯を食べていた。




訳あって、今日一樹と面と向かって話すのは初めてだったから何があったのか分からない。






「えっと…、何か一樹ちゃん、変?」




近くに座っていた響也と隼人に尋ねると
バツが悪そうな顔で、ちょっとな…と言った。





どうやら、マジでヤバイやつらしい。







「ゴホンッ、か、一樹~。カツサンド買ってきたけど、食べるか~?」




「いらねえ…。」





いつもなら、喜んで食いつくカツサンドを
いらねえと言うのは、なかなか危ないかもしれない。





「どうした、一樹。」





今の一樹に聞くのは危険だと、俺の勘がしたので響也と隼人に聞くと、小さな声で状況を説明してくれた。




「一樹、カラオケの後、春菜ちゃんに告ったみたいなんだよ。」



「うん。」



「で、考えさせてって言われたらしいんだけど、昨日春菜ちゃんがやたらイケメンな他校の男子といた所を一樹が目撃したみたいで。」



「…なるほど。」





状況は理解できた。


にしても、春菜に彼氏(?)…。




聞いたことないけどな…。