君の温もりに触れたくて

ガチャンッッーー



自転車を駐輪場に停めて教室に向かおうと早足で歩いていると1人の少女が笑顔であたしに駆け寄る。


「ひーまー!!おっはよー!」


山沢翠(やまざわみどり)、あたしの1番の親友。
1年の時から同じクラスで入学式で隣の席でガチガチだったあたしに話しかけてくれたのが翠だった。
肩まである髪をポニーテールにしていて可愛さとサバサバさを兼ね備えたような少女だ。


翠にはあたし達のが関係を言ってある。
あたしがかず兄を好きだということも。



「翠おはよ!今日もいい天気だね!」


笑顔で返したあたしに翠が半ば呆れたように言う。


「ひま、、、。なんかそれおばあちゃんみたいよ笑?」


「え、、、。それさっきもかず兄に言われたんだけど⁈」