君の温もりに触れたくて

「じっとして…」


耳元でそう呟かれると体に電気が走ったように動かなくなる。


こ、これじゃまるで、お、おお押し倒されてるみたい、、、!!!




そのままかず兄はあたしの顔に自らの顔を寄せた。
思わずあたしがギュッと目を瞑ると




コツンッ



おでこに何かが触れた。



「うん。熱は下がったな。よしよし!ってひま?目瞑ってデコにしわ寄せてなんつー顔してんだよ笑」




「へ?」



マヌケな声を出してパチッと目を開けた。



「お前暴れたら良くなるもんもならねーだろ?急にフラってなるから焦っただろーが。」



「ああ〜〜!なるほどなるほど笑あははっ!大丈夫だよ〜〜。かず兄は本当に心配性だね〜?




火照った顔を急いで背ける。