君の温もりに触れたくて

目をさますと白い天井が目に入る。


あ、そうだ。あたし泳いでて気分わるくなって…


視線を横にずらすとかず兄が何やら保健室の水道で氷をガチャガチャしている。



「あの…かず兄?」



そっと声をかける。




「ああ、ひま!起きたか?ちょっと待ってな。さっき保険医の先生出張行ったとこなんだよ。」



そう言って優しく笑顔で振り返りあたしに告げるとまた手元の作業に戻る。



何ガチャガチャしてるんだろ、、、



「うん。でもかず兄。あたしもう大丈夫だよ?気分もほとんど良くなったし。」




「お前あんまり寝てなかったろ?だから軽度の熱中症になったんだよ。今日は一日水分ちゃんととって安静にしてろって保険医の佐賀先生が言ってたぞ。」




そのままこちらに歩いてきてあたしの首元に氷枕を当てた。



「ひゃっあっ!?つ、冷たいっ!」




「これでもひいてお前は寝てなさい、俺ももう少ししたら二限目終わるし授業行かなきゃいけねーんだわ。」