君の温もりに触れたくて

それはしお姉にだけモテたらそれでいいからなんだろうか。
かず兄がしお姉を好きなのは前から知っていたし、2人を応援するって決めていたことだ。
考えていたことを振り切りかず兄にチョけた様子で言う。



「ほらー!あたし今日片目一重なんだよ⁈かず兄ってば全然気づかないよね。」



「んなもんわからねーよ笑!細かすぎるわ笑。」


半ば呆れたようだったけどあたしはこれで良かった。
下手したら流れで言ってしまいそうだった。
この伝えられない気持ちを。



「お前こそ白木とはどうなの。ずいぶん仲良しこよしだよな。」



「ぅえっ⁈白木⁈」



かず兄の目にそんな風に写っていたことが衝撃だったあたしは思わずマヌケな声を出す。