君の温もりに触れたくて

「かず兄の部屋あたしの部屋見えるもんね、、、。ごめんね?遅くまで。カーテンしてたとは言え眩しかったよね。」



「いや、それは全然大丈夫だから笑。俺は寝るのすげー早いから。ただ授業中も眠そうにしてるからさ。数学どんなけ好きなの笑。」



それだけじゃない。
かず兄に褒められたかったから。
かず兄にあたしを見て欲しかったから。
それがたとえ恋愛的に見られなくても。



「かず兄に見て欲しいから。」そんな言葉は声にならなくて、、、。



「ほんと、気づくところが違うっての。」



思わず口を尖らせて呟く。




「え?俺何か気づいてない⁈」




「本当かず兄は鈍感。そんなんじゃ女の子にモテないから!」


「はあ笑?別に俺はモテなくていいんだよ!」