君の温もりに触れたくて

かず兄が車を運転する中、先程の夢のことを考えていた。


なんだか幸せな夢だった。だけどどこか切ないというか悲しいというか、、、。


悩んでいると再び眠気が襲ってきた。
あたしの方をチラッと見たかず兄はあたしに声をかける。


「ひま。寝てていーよ?さっきもぐっすり寝てたし笑。」



「んな⁉︎それはかず兄もでしょ⁈それに全然眠くないし!ちっちゃい子じゃないんだから。」




ここでつまらない意地を張るあたしはまだまだ子どもだろうか。
でも今は少しでも背伸びをして隣にいるかず兄の隣に肩を並べて並びたいんだ。



「フッ。ひま、最近疲れてんだろ?この前のテストも頑張ったじゃん。遅くまで部屋の電気付いてたから頑張ってるんだなーってすげー思った。」